チューイン‐ガム【chewing gum】例文一覧 4件

  1. ・・・ということを言いたげに呉は、安楽椅子に、ポンと落ちこんでチューインガムをしがんでいる深沢をチラと見て、にたにたと笑った。「そうだ。何もしない者、何も知らないそうだ」 田川は唸く声の間から、とぎれとぎれに繰りかえした。弾丸のあたった腰・・・<黒島伝治「国境」青空文庫>
  2. ・・・アメリカ映画はヤンキー教の経典でありチューインガムやアイスクリームソーダの余味がある。ドイツ映画には数理的科学とビールのにおいがあり、フランス映画にはエスカルゴーやグルヌイーユの味が伴なう。ロシア映画のスクリーンのかなたにはいつでも茫漠たる・・・<寺田寅彦「映画芸術」青空文庫>
  3. ・・・それを買ってもらってしゃぶったものである。チューインガムよりは刺激のある辛くて甘い特別な香味をもったものである。それから肉桂酒と称するが実は酒でもなんでもない肉桂汁に紅で色をつけたのを小さなひょうたん形のガラスびんに入れたものも当時のわれわ・・・<寺田寅彦「自由画稿」青空文庫>
  4.  銀座を歩いていたら、派手な洋装をした若い女が二人、ハイヒールの足並を揃えて遊弋していた。そうして二人とも美しい顔をゆがめてチューインガムをニチャニチャ噛みながら白昼の都大路を闊歩しているのであった。 去年の夏築地小劇場・・・<寺田寅彦「チューインガム」青空文庫>