ちょう‐いん〔テウ‐〕【調印】例文一覧 6件

  1. ・・・この交際はいずれも皆人民の身の上に引受け、人々その責に任ずべきものにして、政府はあたかも人民の交際に調印して請人に立ちたる者の如し。 ゆえに、貿易に不正あれば、商人の恥辱なり、これによりて利を失えば、その愚なり。学芸の上達せざるは、学者・・・<福沢諭吉「学者安心論」青空文庫>
  2. ・・・ それは家畜撲殺同意調印法といい、誰でも、家畜を殺そうというものは、その家畜から死亡承諾書を受け取ること、又その承諾証書には家畜の調印を要すると、こう云う布告だったのだ。 さあそこでその頃は、牛でも馬でも、もうみんな、殺される前の日・・・<宮沢賢治「フランドン農学校の豚」青空文庫>
  3. ・・・日独伊防共協定が調印されて、国民精神総動員中央連盟が結成された。ブェノスアイレスの第十四回国際ペンクラブ大会へ出席した島崎藤村が、この大会の世界ファシズムに反対する決議や世界平和と文化を守る決議に当惑して、日本の文学者として何一つ責任ある発・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」青空文庫>
  4. ・・・九月〔二〕日にミズリー艦上で降伏文書調印が行われた。十月四日、連合軍総司令部の指令によって、治安維持法の撤廃、政治犯人の釈放、言論、出版、集会の自由が命令された。十月十〔四〕日、宮本が網走刑務所から解放されて東京へ帰ってきた。府中刑・・・<宮本百合子「年譜」青空文庫>
  5. ・・・が、平和が調印され、学生と云うので早く兵籍から放たれた二十歳のハフは、ロンドンに帰ると学業などはそっちのけで素姓もわからない喫茶店の給仕女と結婚し、悪い仲間に誘われて、曖昧至極な会社を作り、家へなどはよりつきもしません。 遂にそのことか・・・<宮本百合子「「母の膝の上に」(紹介並短評)」青空文庫>
  6. ・・・ミズリー号の上での調印と一緒に日本の土地にあがって来た勢力を迎えて、日本の旧勢力者たちもはじめのうちこそ日本の民主化のためにはこういうこともした、ああいうこともすると見せていた。それが、この頃では、目先の魚心と水心に結ばれて、より強大な独占・・・<宮本百合子「便乗の図絵」青空文庫>