ちょう‐ぶん〔チヤウ‐〕【長文】例文一覧 4件

  1. ・・・ その翌日村長は長文の手紙を東京なる高山法学士の許に送った、その文の意味は次ぎの如くである、―― 御申越し以来一度も書面を出さなかったのは、富岡老人に一条を話すべき機会が無かったからである。 先日の御手紙には富岡先生と富岡氏との・・・<国木田独歩「富岡先生」青空文庫>
  2. ・・・殊に根津遊廓のことに関しては当時の文書にして其沿革を細説したものが割合に少いので、わたくしは其長文なるを厭わず饒歌余譚の一節をここに摘録する事とした。徒に拙稿の紙数を増して売文の銭を貪らんがためではない。わたくしは此のたびの草稿に於ては、明・・・<永井荷風「上野」青空文庫>
  3.  去年の秋、谷崎君がわたくしの小説について長文の批評を雑誌『改造』に載せられた時、わたくしはこれに答える文をかきかけたのであるが、勢自作の苦心談をれいれいしく書立てるようになるので、何となく気恥かしい心持がして止してしまった・・・<永井荷風「正宗谷崎両氏の批評に答う」青空文庫>
  4. ・・・ 読者に奇異の感を与えるそのような冒頭の文句ではじまる、長文の上申書の終りは、かつての転向上申書の書式を思わせ、共産党への罵倒と「いかなる罰も天命であって人智のなすべからざるところと。そして後、新たなる魂をもって邦家のために生き抜こうと・・・<宮本百合子「それに偽りがないならば」青空文庫>