ちん‐ぞう〔‐ザウ〕【珍蔵】例文一覧 3件

  1. ・・・恐ろしい人もあったもので、明の頃に既にこういう人があったのであるから、今日でもこの人の造らせた模品が北定窯だの何だのといって何処かの家に什襲珍蔵されていぬとは限るまい。さて、周の談を聞いて太常はまた今更に歎服した。で、「それならばこの新鼎は・・・<幸田露伴「骨董」青空文庫>
  2. ・・・と申す歌の心にて、柴舟と銘し、御珍蔵なされ候由に候。 某つらつら先考御当家に奉仕候てより以来の事を思うに、父兄ことごとく出格の御引立を蒙りしは言うも更なり、某一身に取りては、長崎において相役横田清兵衛を討ち果たし候時、松向寺殿一命を御救・・・<森鴎外「興津弥五右衛門の遺書」青空文庫>
  3. ・・・と申す歌の心にて、柴舟と銘し、御珍蔵なされ候由に候。その後肥後守は御年三十一歳にて、慶安二年俄に御逝去遊ばされ候。御臨終の砌、嫡子六丸殿御幼少なれば、大国の領主たらんこと覚束なく思召され、領地御返上なされたき由、上様へ申上げられ候処、泰勝院・・・<森鴎外「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」青空文庫>