つぐ・む【×噤む/×鉗む】例文一覧 2件

  1. ・・・ 客はちょいと口を噤むと、考え深そうな眼をしながら、思い出したように茶を啜った。「そうしてあなたが子でないと云う事は、――子でない事を知ったと云う事は、阿母さんにも話したのですか。」 私は尋ねずにはいられなかった。「いえ、そ・・・<芥川竜之介「捨児」青空文庫>
  2. ・・・が、その中で丹波先生だけは、ただ、口を噤むべく余りに恐縮と狼狽とを重ねたからでもあったろう。「あの帽子が古物だぜ」と、云いかけた舌をちょいと出して、素早く運動帽をかぶったと思うと、突然くるりと向きを変えて、「一――」と大きく喚きながら、チョ・・・<芥川竜之介「毛利先生」青空文庫>