つくり‐ごえ〔‐ごゑ〕【作り声】例文一覧 2件

  1. ・・・ 四五人、五六人という群れになって北山おろしの木枯らしに吹かれながら軒並みをたずねて玄関をおとずれ、口々にわざと妙な作り声をして「カイツットーセ」という言葉を繰り返す。「粥釣りをさせてください」という意味の方言なのである。すると家々では・・・<寺田寅彦「自由画稿」青空文庫>
  2. ・・・いつものお婆さんなら、少し鼻にかかった作り声で、滑るように「お暑いこってござりやすないと返事をする筈なのである。 けれども、今日は如何うかして、小学校の子供のように、お婆さんは只コックリと頭を下げた限りで、ぼんやりと天日に頭を曝・・・<宮本百合子「麦畑」青空文庫>