つむじ‐まがり【旋毛曲(が)り】例文一覧 4件

  1. ・・・元来椿岳というような旋毛曲りが今なら帝展に等しい博覧会へ出品して賞牌を貰うというは少し滑稽の感があるが、これについて面白い咄がある。丁度賞牌を貰って帰って来た時、下岡蓮杖が来合わした。こんなものよりか金の一両も貰った方が宜かったと、椿岳がい・・・<内田魯庵「淡島椿岳」青空文庫>
  2. ・・・こういう旋毛曲りの「アマノジャク」は始終であって、一々記憶していないほど珍らしくなかった。 二葉亭はこういう人物であった。小説家であって一向小説家らしくなかった人、政治家を志ざしながら少しも政治家らしくなかった人、実業家を希望しながら企・・・<内田魯庵「二葉亭余談」青空文庫>
  3. ・・・このような雷同心の芟除にある。換言すれば勉めて旋毛を曲げてかかる事である。如何なる人が何と云っても自分の腑に落ちるまでは決して鵜呑みにしないという事である。この旋毛曲りの性質がなかったら科学の進歩は如何なったであろうか。 スコラ学派時代・・・<寺田寅彦「科学上における権威の価値と弊害」青空文庫>
  4. ・・・珍々先生は生れ付きの旋毛曲り、親に見放され、学校は追出され、その後は白浪物の主人公のような心持になってとにかくに強いもの、えばるものが大嫌いであったから、自然と巧ずして若い時分から売春婦には惚れられがちであった。しかしこういう業つくばりの男・・・<永井荷風「妾宅」青空文庫>