てい‐しん【×挺身】例文一覧 4件

  1. ・・・不義を憎む事蛇蝎よりも甚だしく、悪政暴吏に対しては挺身搏闘して滅ぼさざれば止まなかった沼南は孤高清節を全うした一代の潔士でもありまた闘士でもあった。が、沼南の清節は袍弊袴で怒号した田中正造の操守と違ってかなり有福な贅沢な清貧であった。沼南社・・・<内田魯庵「三十年前の島田沼南」青空文庫>
  2. ・・・――この乱闘現場の情景を目撃してゐた一人、大和農産工業津田氏は重傷に屈せず検挙に挺身した同署員の奮闘ぶりを次のやうに語つた。――場所は梅田新道の電車道から少し入つた裏通りでした。一人の私服警官が粉煙草販売者を引致してゆく途中、小路か・・・<織田作之助「大阪の憂鬱」青空文庫>
  3. ・・・        婦人挺身隊 贅沢品の製造がとめられることになり、贅沢を警告する任務が精勤の婦人挺身隊にゆだねられることになった。 この日本で、女の贅沢をひかえさせるために女の挺身隊がいるなどとは、何と情ないことだろう。今・・・<宮本百合子「女性週評」青空文庫>
  4. ・・・その中で学徒の動員は百九十二万七千三百七十五、女子挺身隊は四十七万二千五百七十三という数に達した。十五歳から四十歳までの婦人は、国民動員計画の中に含まれたから、女学校の生徒も専門学校の生徒も、中学や男子専門学校の生徒と同様、学校へ行かずいき・・・<宮本百合子「私たちの建設」青空文庫>