出典:デジタル大辞泉(小学館)

[接尾]

  1. 名詞に付いて、形容動詞の語幹をつくる。

    1. ㋐そのような性質をもったものの意を表す。「文学的表現」「詩的発想」

    2. ㋑それについての、その方面にかかわる、などの意を表す。「教育的見地」「政治的発言」「科学的方法」

    3. ㋒そのようなようすの、それらしい、などの意を表す。「大陸的風土」「平和的解決」「徹底的追求」

  1. 人名や人を表す語(また、その一部)に付いて、親しみや軽蔑 (けいべつ) の気持ちを込めて、その人を呼ぶのに用いる。「取的(=下級の力士)」「泥的(=泥棒)」「幸的(=幸次郎)」

[補説]1は、中国語の「の」の意味に当たる助辞の使い方にならって、明治時代の翻訳文のなかで、英語の‐ticなどの形容詞的な語の訳語に「的」を当てはめたことに始まる。
名詞以外にも、「彼は『犬も歩けば』的な慣用句を多用する癖がある」「彼の上から物申す的な態度が気になる」のように文や句を受ける用法もある。
また最近、「わたし的には」「ぼく的には」という若い人が増えて批判の対象となった。これは「わたしは」「ぼくは」と直截に言うのを避けた言い方である。「わたしとしては」「ぼくとしては」とぼかした表現で、「個人的には」「将来的には」などと同じ用法と見てよい。→方 (ほう) とか