て‐くだ【手管】例文一覧 2件

  1. ・・・姿勢の完璧というのは、手管のことである。相手をすかしたり、なだめたり、もちろんちょいちょい威したりしながら話をすすめ、ああよい頃おいだなと見てとったなら、何かしら意味ふかげな一言とともにふっとおのが姿を掻き消す。いや、全く掻き消してしまうわ・・・<太宰治「玩具」青空文庫>
  2. ・・・私はあの女の無邪気にハキハキとして居て男気が有り、わり合に考も有って男の手管にまかれるような事は一度もない、 と云う事をきいてまだ言葉も交わさない内、まだかおも見ない内から少なからず動かされ、或る特別なような好奇心に動かされて居た。・・・<宮本百合子「砂丘」青空文庫>