で‐ばん【出番】例文一覧 2件

  1. ・・・、小屋の正面に、鼠の嫁入に担ぎそうな小さな駕籠の中に、くたりとなって、ふんふんと鼻息を荒くするごとに、その出額に蚯蚓のような横筋を畝らせながら、きょろきょろと、込合う群集を視めて控える……口上言がその出番に、「太夫いの、太夫いの。」と呼・・・<泉鏡花「国貞えがく」青空文庫>
  2. ・・・ 昼間、里栄が、「今日出番どすさかい、是非来とおくれやっしゃ」と云った。桃龍も居合わせ、「きっとどっせ、好う好う左の花道見といやっしゃ」と云ったが、自分一人になった時、「ほんまに間違えてお座りやしたらあきまへんえ、左・・・<宮本百合子「高台寺」青空文庫>