で‐ほうだい〔‐ハウダイ〕【出放題】例文一覧 4件

  1. ・・・参詣人が来ると殊勝な顔をしてムニャムニャムニャと出放題なお経を誦しつつお蝋を上げ、帰ると直ぐ吹消してしまう本然坊主のケロリとした顔は随分人を喰ったもんだが、今度のお堂守さんは御奇特な感心なお方だという評判が信徒の間に聞えた。 椿岳が浅草・・・<内田魯庵「淡島椿岳」青空文庫>
  2. ・・・その一つだけが触れて、他は触れぬものだと断言するのは、論理的にかく証明し来ったところで、成立せぬ出放題の広言であります。真は深くもなり、広くもなり得る理想であります。しかしながら、真が独り人生に触れて、他の理想は触れぬとは、真以外に世界に道・・・<夏目漱石「文芸の哲学的基礎」青空文庫>
  3. ・・・夫の米リンスキーが世間唯一意匠ありて存すといわれしも強ちに出放題にもあるまじと思わる。 形とは物なり。物動いて事を生ず。されば事も亦形なり。意物に見われし者、之を物の持前という。物質の和合也。其事に見われしもの之を事の持前というに、事の・・・<二葉亭四迷「小説総論」青空文庫>
  4. ・・・こないだも弟と一しょに、鳥になって飛んで往こうと申したこともございます。出放題でございます」 厨子王は言った。「姉えさんの言う通りです。いつでも二人で今のような、出来ないことばかし言って、父母の恋しいのを紛らしているのです」 三郎は・・・<森鴎外「山椒大夫」青空文庫>