てまえ‐みそ〔てまへ‐〕【手前味×噌】例文一覧 3件

  1. ・・・中には随分手前味噌の講釈をしたり、己惚半分の苦辛談を吹聴したりするものもあったが、読んで見ると物になりそうなは十に一つとないから大抵は最初の二、三枚も拾読みして放たらかすのが常であった。が、その日の書生は風采態度が一と癖あり気な上に、キビキ・・・<内田魯庵「露伴の出世咄」青空文庫>
  2. ・・・ところが、この千二百円を施すのに、丹造は幾万円の広告費を投じていることか、広告は最初の一回だけで十分だ。手前味噌の結果報告だけに万に近い広告費を投ずるとは、なんとしてもうなずけぬ……。 やられてるじゃないか。ちゃんと見抜かれてるじゃ・・・<織田作之助「勧善懲悪」青空文庫>
  3. ・・・ったわけで、さて、それに就いてまたもあれこれ考えてみたら、どうもそれは、自作に対する思わせぶりな宣伝のようなものになりはしないか、これは誰しも私と同意見に違いないが、いったいあの自作に対してごたごたと手前味噌を並べるのは、ろくでもない自分の・・・<太宰治「鉄面皮」青空文庫>