てん‐じゅ【転手/点手/伝手】例文一覧 3件

  1. ・・・驚いたは新蔵ばかりでなく、このお敏に目をかけていた新蔵の母親も心配して、請人を始め伝手から伝手へ、手を廻して探しましたが、どうしても行く方が分りません。やれ、看護婦になっているのを見たの、やれ、妾になったと云う噂があるの、と、取沙汰だけはい・・・<芥川竜之介「妖婆」青空文庫>
  2. ・・・ すぐに道修町の薬種問屋へ雇われたが、無気力な奉公づとめに嫌気がさして、当時大阪で羽振りを利かしていた政商五代友厚の弘成館へ、書生に使うてくれと伝手を求めて頼みこんだ。 五代は丹造のきょときょとした、眼付きの野卑な顔を見て、途端に使・・・<織田作之助「勧善懲悪」青空文庫>
  3. ・・・靴磨きをするといっても元手も伝手も気力もない。ああもう駄目だ、餓死を待とうと、黄昏れて行く西の空をながめた途端……。七「……僕のことを想いだして、訪ねて来たわけだな」「へえ」と横堀は笑いながら頭をかいた。今夜の宿が見つか・・・<織田作之助「世相」青空文庫>