でん‐や【田野】 の意味

  1. 田と野原。また、いなか。
  • 名詞
  • でん‐や【田野】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・そこから斜に濃い藍の一線を曳いて、青い空と一刷に同じ色を連ねたのは、いう迄もなく田野と市街と城下を巻いた海である。

      泉鏡花「縷紅新草」

    • ・・・ 時どき烟を吐く煙突があって、田野はその辺りから展けていた。

      梶井基次郎「城のある町にて」

    • ・・・の訳を話した時に、その訳がすらりと呑込めて、素直に座を譲ってくれたのも、こういう児であったればこそと先刻の事を反顧せざるを得なくもなり、また今残り餌を川に投げる方が宜いといったこの児の語も思合されて、田野の間にもこういう性質の美を持って生れ・・・

      幸田露伴「蘆声」