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とう‐ごく【投獄】例文一覧 22件

  1. ・・・ 所が、男は一年たたぬうちに再び投獄された。が、主義のためではない。きけば前科八犯の博徒で入獄するたびに同房に思想犯が膝をかかえて鉛のように坐っていたのだ。 最近父親の投書には天皇制護持論が多い。・・・<織田作之助「実感」青空文庫>
  2. ・・・ 同志たちは次々と投獄せられた。ほとんど全部、投獄せられた。 中国を相手の戦争は継続している。         × 私は、純粋というものにあこがれた。無報酬の行為。まったく利己の心の無い生活。けれども、それは、至難の業であっ・・・<太宰治「苦悩の年鑑」青空文庫>
  3. ・・・はたちになるやならずの頃に、既に私たちの殆んど全部が、れいの階級闘争に参加し、或る者は投獄され、或る者は学校を追われ、或る者は自殺した。東京に出てみると、ネオンの森である。曰く、フネノフネ。曰く、クロネコ。曰く、美人座。何が何やら、あの頃の・・・<太宰治「十五年間」青空文庫>
  4. ・・・それまでは闊達であった婦人の政治的活躍も様々の法令や規則で禁止されるようになったし、所謂筆禍によって投獄される新聞人はこの前後に目立って多数になって行った。日本の開化期の文化に関係ある統計のあるものは極めて意味深く近代日本というものの本質を・・・<宮本百合子「明日への新聞」青空文庫>
  5. ・・・ 一九三二年の春から、うちつづく検挙と投獄がはじまった。その期間に作者はしばしば一人の人間、女としての自分の人生について考えずにいられなかった。人間の生活が現在にあるよりももっと条理にかなった運営の方法をもち、互に理解しあえる智慧とその・・・<宮本百合子「あとがき(『二つの庭』)」青空文庫>
  6. ・・・ この十数年間は、作者の生活波瀾もはげしく、度々の検挙や投獄で、三二年ごろ書いたソヴェト報告は四散したままにすてておかれた。このたび、幾人かの友人たちの熱心な協力によって、その大部分が集められた。そして、選集第八巻、九巻をみたすこととな・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」青空文庫>
  7. ・・・ともに従順でないもの、戦争の本質に洞察をもつ者、文学を文学として護ろうとする者を沈黙させ、投獄した。 過去の文学は、いまから六年ほど前「私小説」の崩壊がいわれはじめた時、死に瀕していたのであった。 刻々とすさまじく推移せる世界と国内・・・<宮本百合子「歌声よ、おこれ」青空文庫>
  8. ・・・への抗議と、人間的な共同精神を失って専門化・瑣末化しすぎた現代学究への健康性の要求として、フランス支部から提出された新国際百科辞典の編輯を決定し、三ヵ年無裁判で投獄されていたドイツのオシツキイをノオベル平和賞の候補者として決定した。七月には・・・<宮本百合子「今日の文学の展望」青空文庫>
  9. ・・・だから投獄されてもしかたがないと。他の多くの人々は思っていた。実際聖戦の本体は侵略戦争かもしれないが、天皇がそれを命令した以上、人民は従わざるをえない。従った以上勝利を欲する。「赤」のように反対したってはじまらない。それぞれニュアンスの相異・・・<宮本百合子「世紀の「分別」」青空文庫>
  10. ・・・一冊の雑誌、一冊の本、風呂屋、理髪店での世間話さえ、それが戦争についての批評めいたものだと密告され、捕縛され、投獄された。私たちは、今もなお悪夢のような印象で一つのポスターを思い出す。省線各駅、町会の告知板に、徳川時代の、十手をもった捕りか・・・<宮本百合子「世界の寡婦」青空文庫>
  11. ・・・は、日本の野蛮な治安維持法が、リアリズム綴方、生活教育という今日では常識としてたれ一人疑わない方法を主張したような教員まで投獄した時代の記録であり、検事の調べぶりや、出獄してゆく仲間のあとにとりのこされたときの気持など、相当実感をもって描か・・・<宮本百合子「選評」青空文庫>
  12. ・・・このファッシズムと闘って、たとえばドイツではこの十ヵ月間に十一万人の労働者が投獄された。負傷者はおよそ二十三万、死刑八百十三人という狂気のようなファシストの弾圧のなかを恐れず婦人労働者は、真のプロレタリア解放とソヴェト同盟を守れ! と叫んで・・・<宮本百合子「ソヴェト同盟の三月八日」青空文庫>
  13. ・・・法学博士で大臣だった三土忠造でさえ、一九二九年か三〇年ごろ涜職事件で検挙投獄され、公判廷で奮闘して無罪を証明したあとで『幽囚記』という本をかいた。その中で政治的な事件の本質と、検事のとりしらべの強権にふれている。 三鷹事件が、多くの良識・・・<宮本百合子「それに偽りがないならば」青空文庫>
  14. ・・・国際社会の現実を語るすべての思想と言葉は禁止され、そういう人は治安維持法で投獄させられた。 日本の民主化がいわれはじめてから、人間性の尊重が見直され、それにつれてヨーロッパの近代の夜明けである文芸復興が語られるようになった。けれども、聰・・・<宮本百合子「それらの国々でも」青空文庫>
  15. ・・・詩人である壺井繁治さんが、プロレタリア文化運動のために投獄されていた留守のころ、何かの雑誌で栄さんの書いた短篇をよんだことがあった。「財布」という題であったように思う。働いて娘と暮しているつましい若い母が、一ヵ月の労苦のかたまりである月給を・・・<宮本百合子「壺井栄作品集『暦』解説」青空文庫>
  16. ・・・作家でこの年投獄された者は私一人であり中野重治は非拘禁のまま執拗に警視庁の調べをつづけられた。評論家、ジャーナリスト、歌人、俳人で検挙された人たちも少くなかった。    執筆この年は文学評論集『文学の進路』、『私たちの生活』――婦人・・・<宮本百合子「年譜」青空文庫>
  17. ・・・を書いたこの作者は「思想関係の事件で起訴されたり投獄されたりの間の、自分の意志でどうともならなかった心の動きの秘密を知りたいという慾求」から「自分の血統に傾ける心」を持って「自分の一族」の経歴を溯っている。作者は、自身の蹉跌や敗北の責任を「・・・<宮本百合子「ヒューマニズムへの道」青空文庫>
  18. ・・・ブルジョア・ジャーナリズムがわが陣営の作家を恐怖し、有能な作家が投獄されている時、われらは全力をつくし、どの一部を切ってもピチピチとそこだけで叫ぶべきことを叫び得るようなボルシェビキ的作品を創作してゆかなければならぬ。対立する階級の独占的文・・・<宮本百合子「文学に関する感想」青空文庫>
  19. ・・・もちろんそれぞれの作品には、出来、不出来もあり、むらもあるけれども、それらを一貫して明瞭な階級性があるから、度重る検挙投獄と執筆禁止を蒙ったと思います。戦前の作「乳房」は、ソヴェト世界革命文学の集に翻訳され、戦後の「播州平野」は、ソヴェトの・・・<宮本百合子「文学について」青空文庫>
  20. ・・・そのおかげで、一九〇五年のかの日曜日の後、ペテロパヴロフスクの要塞監獄に投獄された彼が命を全うしてイタリーへ政治的移民として住むことが出来たのであった。 ほぼ二十五年に亙るレーニンとの友情が結ばれたのは一九〇七年のことであった。「母」を・・・<宮本百合子「マクシム・ゴーリキイの発展の特質」青空文庫>
  21. ・・・というものは、それをキッカケに階級的に目ざめた大衆をかたっぱしから投獄するよう、わざわざ制定されてあるものです。悪辣きわまるその「わな」とも闘い抜いて私は八十日の後自由をとり戻したのですが、みなさん忘れてならないことは現在十数人のわれわれの・・・<宮本百合子「ますます確りやりましょう」青空文庫>
  22. ・・・ 政府は不手際な強制供出方法によって供出を拒んだ農民は投獄されなければならない規定までこしらえた。都市消費者が、供出しない農民を怨み、窮した揚句に都市内が騒がしくでもなるとしたら、どういう結果になるだろうか。その動揺こそ、今は表面から姿・・・<宮本百合子「私たちの建設」青空文庫>