どう‐しゅう〔‐シウ〕【同臭】例文一覧 2件

  1. ・・・謂わば、同臭相寄るという醜怪な図に過ぎなかったのかも知れない。 私は、その不健康な、悪魔の許にいそいで出掛けた。「おめでとう。新年おめでとう。」 私はそんな事を前田さんに、てれ隠しに言った。 前田さんは、前は洋装であったが、・・・<太宰治「父」青空文庫>
  2. ・・・ 昭和改元の年もわずか二三日を余すばかりの時、偶然の機会はまたもやわたくしをして同臭の二三子と共に、同じこの縁先から同じく花のない庭に対せしめた。嘗て初夏の夕に来り見た時、まだ苗であった秋花は霜枯れた其茎さえ悉く刈去られて切株を残すばか・・・<永井荷風「百花園」青空文庫>