どう‐ぜん【同前】例文一覧 3件

  1. ・・・「そんな物で身受けが出来る代物なら、お前はそこらあたりの達磨も同前だア」「どうせ達磨でも、憚りながら、あなたのお世話にゃアなりませんよ――じゃア、これはどう?」帯の間から小判を一つ出した。「これなら、指輪に打たしても立派でしょう?」・・・<岩野泡鳴「耽溺」青空文庫>
  2. ・・・それほど近所に居ながらこれも這入ったのはただ一度だけであったし、見たものの記憶の薄れたことも同前である。名画をもじったタブロー・ヴィヴァンの中にダヴィドの「ルカミエー夫人」を模したのなどは美しかったが、シャバの「水浴の少女」をそっくりそのま・・・<寺田寅彦「マーカス・ショーとレビュー式教育」青空文庫>
  3. ・・・平句同前なり。歌に景曲は見様体に属すと定家卿もの給うなり。寂蓮の急雨定頼卿の宇治の網代木これ見様体の歌なり。とあり。景気といい景曲といい見様体という、皆わが謂うところの客観的なり。もって芭蕉が客観的叙述を難しとしたること見るべし。木・・・<正岡子規「俳人蕪村」青空文庫>