どう‐びょう〔‐ビヤウ〕【同病】例文一覧 6件

  1. ・・・おはまさんなんかかわいそうな所があるんだアな、同病相憐むというんじゃねいか、ハヽヽヽヽヽ」「あん畜生、ほんとにぶちのめしてやりたいな」「だれを」「あの野郎をさ」「あの野郎じゃわからねいや」「ばかに下等になってきたあな、よ・・・<伊藤左千夫「春の潮」青空文庫>
  2. ・・・そのとき、相手の人によると自分のカメラをさげていることなどにはあまり無関心なように見えるが、また人によると、何よりも第一にすぐ写真機に目をつける人もある。同病相哀れむゆえんであろうか。 いちょうの黄葉は東京の名物である。しかしいくらとっ・・・<寺田寅彦「カメラをさげて」青空文庫>
  3. ・・・たとえば彼と同病にかかっていながら盛んに活動している先輩のうわさなどが出ると、それが彼に対する直接の非難のように受け取られた。そうした夜は夜ふけるまでその話を分析したり総合したりして、最後に、その先輩と自分との境遇の相違という立場から、二人・・・<寺田寅彦「球根」青空文庫>
  4. ・・・そして悪い事をしていなくても、人から悪い事をしていると思われはしないかと思うと同時に、実際悪い事をしていると同じ心持ちになるというたちの男かもしれないと思った。そして同病相哀れむ心から私は急いでそこを通り過ぎねばならなかった。 ようやく・・・<寺田寅彦「写生紀行」青空文庫>
  5. ・・・「うむ、うむ、そのホンブレンもバイオタと同病。」「あ、いた、いた、いた。」「おや、おや、どなたもずいぶん弱い。健康なのは僕一人。」「うむ、うむ、そのクォーツさんもお気の毒ですがクウショウ中の瓦斯が病因です。うむ。」「あい・・・<宮沢賢治「楢ノ木大学士の野宿」青空文庫>
  6. ・・・近日又ゆっくり常態で書きますが、今日は文字通り同病の誼による御機嫌伺いを申します。[自注23]ベッドの上で手紙をおかきになる――病監には机がなく、ベッドの蒲団の上で手紙を書いていた。 十二月十二日 〔市ヶ谷刑務所の顕・・・<宮本百合子「獄中への手紙」青空文庫>