とう‐ぶ【東武】例文一覧 3件

  1. ・・・化政策に同感すると思いの外慨然として靖献遺言的の建白をし、維新以来二十年間沈黙した海舟伯までが恭謹なる候文の意見書を提出したので、国論忽ち一時に沸騰して日本の危機を絶叫し、舞踏会の才子佳人はあたかも阪東武者に襲われた平家の公達上のように影を・・・<内田魯庵「四十年前」青空文庫>
  2. ・・・その句また  尾張より東武に下る時牡丹蘂深くわけ出る蜂の名残かな  芭蕉  桃隣新宅自画自讃寒からぬ露や牡丹の花の蜜  同等のごとき、前者はただ季の景物として牡丹を用い、後者は牡丹を詠じてきわめて拙きものなり。蕪・・・<正岡子規「俳人蕪村」青空文庫>
  3. ・・・ 大宮を過ると、東武線の茶色の電車が、走っている汽車に見る見る追いぬかれながら、におのある榛の木の間、田圃のむこうを通った。まだ短い麦畑の霜どけにぬかるみながら、腹がけをした電信工夫が新しい電柱を立てようとしている作業が目を掠める。・・・<宮本百合子「東京へ近づく一時間」青空文庫>