とび‐ちが・う〔‐ちがふ〕【飛(び)違う】例文一覧 2件

  1. ・・・けれども彼は落葉だけ明るい、もの寂びた境内を駆けまわりながら、ありありと硝煙の匂を感じ、飛び違う砲火の閃きを感じた。いや、ある時は大地の底に爆発の機会を待っている地雷火の心さえ感じたものである。こう云う溌剌とした空想は中学校へはいった後、い・・・<芥川竜之介「少年」青空文庫>
  2. ・・・と勝者の鬨の声と石棺の底より過去を叫ぶ亡霊のうごめき奇しき形に其の音波を伝えつつ闇に生れ闇に消え行く――そが中を神秘はささやかなる各々の細胞となりてうす青く輝きつつ飛び違う――・・・<宮本百合子「夜」青空文庫>