とり‐の‐こ【鳥の子】例文一覧 4件

  1. ・・・泥絵具は絹や鳥の子にはかえって調和しないで、悪紙粗材の方がかえって泥絵具の妙味を発揮した。 この泥画について一笑話がある。ツイ二十年ほど前まで日本橋の海運橋の袂に楢屋という老舗の紙屋があった。この楢屋の主人はその頃マダ若かったが、先代か・・・<内田魯庵「淡島椿岳」青空文庫>
  2. ・・・飛鳥の子を養ひ、地を走る獣の子にせめられ候事、目も当てられず、魂も消えぬべくおぼえ候。其につきても母の御恩忘れ難し。……日蓮が母存生しておはせしに、仰せ候ひしことも、あまりに背き参らせて候ひしかば、今遅れ参らせて候が、あながちにくやしく覚え・・・<倉田百三「学生と先哲」青空文庫>
  3. ・・・その原稿と色や感じのよく似た雁皮鳥の子紙に印刷したものを一枚一枚左側ページに貼付してその下に邦文解説があり、反対の右側ページには英文テキストが印刷してある。 書物の大きさは三二×四三・五センチメートルで、用紙は一枚漉きの純白の鳥の子らし・・・<寺田寅彦「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」青空文庫>
  4. ・・・それでもその鳥の子ははなしませんでした。 するとちょうど、小流れの曲がりかどに、一本の小さな楊の枝が出て、水をピチャピチャたたいておりました。 ホモイはいきなりその枝に、青い皮の見えるくらい深くかみつきました。そして力いっぱいにひば・・・<宮沢賢治「貝の火」青空文庫>