とり‐のこし【取(り)残し】例文一覧 2件

  1. ・・・僕の宿っているのは芸者屋の隣りだとは通知してある上に、取り残して来た原稿料の一部を僕がたびたび取り寄せるので、何か無駄づかいをしていると感づいたらしい――もっとも、僕がそんなことをしたのはこのたびばかりではないから、旅行ごとに妻はその心配を・・・<岩野泡鳴「耽溺」青空文庫>
  2. ・・・初め女房や娘と共に大通りへ逃げたが家の焼けるまでにはまだ間があろうと、取残した荷物を一ツなりとも多く持出そうと立戻ったなり返って来なかったという。 浅草公園はいつになったら昔の繁華にかえることができるのであろう。観音堂が一立斎広重の名所・・・<永井荷風「草紅葉」青空文庫>