とり‐はからい〔‐はからひ〕【取(り)計らい】例文一覧 6件

  1. ・・・ところが、修理は、これを聞くと、眼の色を変えながら、刀の柄へ手をかけて、「佐渡守殿は、別して、林右衛門めを贔屓にせられるようでござるが、手前家来の仕置は、不肖ながら手前一存で取計らい申す。如何に当時出頭の若年寄でも、いらぬ世話はお置きなされ・・・<芥川竜之介「忠義」青空文庫>
  2. ・・・よいようにお取り計らいくださればそれでもう結構でございます」 矢部はこのうえ口をきくのもいやだという風で挨拶一つすると立ち上がった。彼と監督とは事務所のほうまで矢部を送って出たが、監督が急がしく靴をはこうとしているのを見ると、矢部は押し・・・<有島武郎「親子」青空文庫>
  3. ・・・ 思うに、太宰はあれは小心者だから、ウイスキイでも飲ませて少し元気をつけさせなければ、浮浪者とろくに対談も出来ないに違いないという本社編輯部の好意ある取計らいであったのかも知れませんが、率直に言いますと、そのウイスキイは甚だ奇怪なしろも・・・<太宰治「美男子と煙草」青空文庫>
  4. ・・・細君の答に「御申越の借家は二軒共不都合もなき様被存候えば私倫敦へ上り候迄双方共御明け置願度若し又それ迄に取極め候必要相生じ候節は御一存にて如何とも御取計らい被下度候とあった。カーライルは書物の上でこそ自分独りわかったような事をいうが、家をき・・・<夏目漱石「カーライル博物館」青空文庫>
  5. ・・・「拝啓学位辞退の儀は既に発令後の申出にかかる故、小生の希望通り取計らいかぬる旨の御返事を領し、再応の御答を致します。「小生は学位授与の御通知に接したる故に、辞退の儀を申し出でたのであります。それより以前に辞退する必要もなく、また辞退・・・<夏目漱石「博士問題の成行」青空文庫>
  6. ・・・どうか一しょに山へやって下さるように、お取り計らいなすって下さいまし」蒼ざめた顔に紅がさして、目がかがやいている。 厨子王は姉の様子が二度目に変ったらしく見えるのに驚き、また自分になんの相談もせずにいて、突然柴苅りに往きたいと言うのをも・・・<森鴎外「山椒大夫」青空文庫>