ない‐しつ【内室】例文一覧 3件

  1. ・・・もっともこれは、事件の性質上修理や修理の内室には、密々で行わなければならない。彼は、ここまで思案をめぐらした時に、始めて、明るみへ出たような心もちがした。そうして、それと同時に今までに覚えなかったある悲しみが、おのずからその心もちを曇らせよ・・・<芥川竜之介「忠義」青空文庫>
  2. ・・・ 何が何でも、一方は人の内室である、他は淑女たるに間違いない。――その真中へ顔を入れたのは、考えると無作法千万で、都会だと、これ交番で叱られる。「霜こしやがね。」と買手の古女房が言った。「綺麗だね。」 と思わず言った。近優り・・・<泉鏡花「小春の狐」青空文庫>
  3. ・・・「邪見な口のききようだねえ、阿魔だのコン畜生だの婆だのと、れっきとした内室をつかめえてお慮外だよ、兀ちょろ爺の蹙足爺め。と少し甘えて言う。男は年も三十一二、頭髪は漆のごとく真黒にて、いやらしく手を入れ油をつけなどしたるにはあらで、短・・・<幸田露伴「貧乏」青空文庫>