なが‐がみしも【長上下/長×裃】例文一覧 3件

  1. ・・・――今日出仕を終ってから、修理は、白帷子に長上下のままで、西丸の佐渡守を訪れた。見た所、顔色もすぐれないようだから、あるいはまだ快癒がはかばかしくないのかと思ったが、話して見ると、格別、病人らしい容子もない。そこで安心して、暫く世間話をして・・・<芥川竜之介「忠義」青空文庫>
  2. ・・・ 藍の長上下、黄の熨斗目、小刀をたしなみ、持扇で、舞台で名のった――脊の低い、肩の四角な、堅くなったか、癇のせいか、首のやや傾いだアドである。「――某が屋敷に、当年はじめて、何とも知れぬくさびらが生えた――ひたもの取って捨つれど・・・<泉鏡花「木の子説法」青空文庫>
  3. ・・・馬廻以上は長上下、徒士は半上下である。下々の者は御香奠を拝領する。 儀式はとどこおりなく済んだが、その間にただ一つの珍事が出来した。それは阿部権兵衛が殉死者遺族の一人として、席順によって妙解院殿の位牌の前に進んだとき、焼香をして退きしな・・・<森鴎外「阿部一族」青空文庫>