なないろ‐とうがらし〔‐タウがらし〕【七色唐辛子】例文一覧 2件

  1. ・・・その腸を二升瓶に貯える、生葱を刻んで捏ね、七色唐辛子を掻交ぜ、掻交ぜ、片襷で練上げた、東海の鯤鯨をも吸寄すべき、恐るべき、どろどろの膏薬の、おはぐろ溝へ、黄袋の唾をしたような異味を、べろりべろり、と嘗めては、ちびりと飲む。塩辛いきれの熟柿の・・・<泉鏡花「開扉一妖帖」青空文庫>
  2. ・・・ 納豆屋の「ナットナットー、ナット、七色唐辛子」という声もこの界隈では近ごろさっぱり聞かれなくなった。そのかわりに台所へのそのそ黙ってはいって来て全く散文的に売りつけることになったようである。「豆やふきまめー」も振鈴の音ばかりになっ・・・<寺田寅彦「物売りの声」青空文庫>