出典:デジタル大辞泉(小学館)

[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む(ん)」》
  1. 推量を強調する意を表す。きっと…だろう。…にちがいない。

    1. 「世の中の憂きたびごとに身を投げば深き谷こそ浅くなり―◦め」〈古今・雑体〉

  1. 意志を強調する意を表す。必ず…しよう。…てしまおう。

    1. 「舟に乗り―◦むとす」〈土佐

  1. 可能の推量を強調して表す。…することができよう。

    1. 「この御方々のすげなくし給はむには、殿の内には立てり―◦むはや」〈・常夏〉

  1. 適当・当然を強調して表す。…てしまうのがよい。…のはずだ。

    1. 「それ(=スグレタ文才)もすたれたる所のなきは、一生この事にて暮れにけりと、つたなく見ゆ。今は忘れにけり、と言ひてあり―◦ん」〈徒然・一六八〉

  1. (多く「なむや」の形で敬語とともに用いられ)相手を勧誘する意を表す。…たらどうだ。…てくれないか。

    1. 「忍びては参り給ひ―◦むや」〈・桐壺〉