なん‐せい【南西】例文一覧 4件

  1. ・・・ 美人座は戎橋の北東詰を宗右衛門町へ折れた掛りにあり、道頓堀の太左衛門橋の南西詰にある赤玉と並んで、その頃大阪の二大カフェであった。赤玉が屋上にムーラン・ルージュをつけて道頓堀の夜空を赤く青く染めると、美人座では二階の窓に拡声機をつけて・・・<織田作之助「世相」青空文庫>
  2. ・・・振袖火事として知られた明暦の大火は言うまでもなく、明和九年二月二十九日の午ごろ目黒行人坂大円寺から起こった火事はおりからの南西風に乗じて芝桜田から今の丸の内を焼いて神田下谷浅草と焼けつづけ、とうとう千住までも焼け抜けて、なおその火の支流は本・・・<寺田寅彦「函館の大火について」青空文庫>
  3. ・・・ コムパスは、南西を指していた。ところが、そんな処に、島はない筈であった。 コーターマスターは、メーツに、「どうもおかしい」旨を告げた。 メーツは、ブリッジで、涼風に吹かれながら、ソーファーに眠っていたが、起き上って来て、「・・・<葉山嘉樹「労働者の居ない船」青空文庫>
  4. ・・・きれぎれに聴きながらそこをはなれたんだそれからもうかけてかけて林を通るときは木をみんな狂人のようにゆすぶらせ丘を通るときは草も花もめっちゃめちゃにたたきつけたんだ、そしてその夕方までに上海から八十里も南西の方の山の中に行ったんだ。そして少し・・・<宮沢賢治「風野又三郎」青空文庫>