に‐かよ・う〔‐かよふ〕【似通う】例文一覧 2件

  1. ・・・ とはじめて親しげに名を言って、凝と振向くと、浪の浅葱の暖簾越に、また颯と顔を赧らめた処は、どうやら、あの錦絵の中の、その、どの一人かに俤が幽に似通う。……「お一つ。」 とそこへ膳を直して銚子を取った。変れば変るもので、まだ、七・・・<泉鏡花「国貞えがく」青空文庫>
  2. ・・・青年はしばし四辺を見渡して停止みつおりおり野路を過る人影いつしか霧深き林の奥に消えゆくなどみつめたる、もしなみなみの人ならば鬱陶しとのみ思わんも、かれは然らず、かれが今の心のさまとこの朝の景色とは似通う節あり、霧立ち迷うておぼろにかすむ森の・・・<国木田独歩「わかれ」青空文庫>