にそく‐さんもん【二束三文/二足三文】 の意味

  1. 数量が多くても、値段がごく安いこと。また、ひどく安い値段。「―で売り払う」
  1. [補説]2たばでわずか3文の値である意で、金剛草履の値段から出た語という。
  • にそく‐さんもん【二束三文/二足三文】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・河童横町は昔河童が棲んでいたといわれ、忌われて二束三文だったそこの土地を材木屋の先代が買い取って、借家を建て、今はきびしく高い家賃も取るから金が出来て、河童は材木屋だと蔭口きかれていたが、妾が何人もいて若い生血を吸うからという意味もあるらし・・・

      織田作之助「夫婦善哉」

    • ・・・坪五円にゃ、安いとて売れるせに、やっぱし、二束三文で、買えるだけ買うといて、うまいことをやった。

      黒島伝治「浮動する地価」

    • ・・・ 先生が明治初年の排仏毀釈の時代にいかに多くの傑作が焼かれあるいは二束三文に外国に売り払われたかを述べ立てた時などには、実際我々の若い血は沸き立ち、名状し難い公憤を感じたものである。

      和辻哲郎「岡倉先生の思い出」