ニュー‐ヨーク【New York】例文一覧 30件

  1. ・・・その他、ニューヨーク市では、「一分早ければ一人多くたすかる」という標語をかかげて、市民の間からたちまちに一千万円以上のお金をつのっておくりとどけました。サンフランシスコ市では、少年少女たちが日本への義えん金を得るために花を売り出したところ、・・・<鈴木三重吉「大震火災記」青空文庫>
  2. ・・・ デパートアルプスの頂上から見おろした銀座界隅の光景は、飛行機から見たニューヨーク、マンハッタンへんのようにはなはだしい凹凸がある。ただ違うのはこっちのいちばん高い家の高さがかの地のいちばん低い家の高さに相当する点であろう。このちぐはぐ・・・<寺田寅彦「銀座アルプス」青空文庫>
  3. ・・・ 二十年前に大西洋を渡ってニューヨークへ着きホボケンの税関の検閲を受けたときに、自分のカバンを底の底までひっくり返した税関吏が、やはりこのチューインガムを噛んでいた。これが自分のチューインガムというものに出会った最初の機会であった。勿論・・・<寺田寅彦「チューインガム」青空文庫>
  4. ・・・五月初旬であったかと思う。ニューヨークの宿へ荷物をあずけて冬服のままでワシントンへ出かけた時には春のような気候であった。華府を根拠にしてマウント・ウェザーの気象台などを見物して、帰ってくると非常な暑さで道路のアスファルトは飴のようになり、馬・・・<寺田寅彦「夏」青空文庫>
  5. ・・・これに反して大多数の政党員ないし政治に興味をもつ一般人、それからまじめな商業や産業に従事している人たちにとってたとえば仏国の大統領が代わったとかニューヨークの株が下がったとか、あるいは北海道で首相が演説したとか議会で甲某が乙某とどんなけんか・・・<寺田寅彦「一つの思考実験」青空文庫>
  6. ・・・という旅行記をニューヨークから出版した。それがさいきん「戦塵の旅」という題で、ソヴェト同盟旅行の部分だけ翻訳出版された。一九四一年十一月より五ヵ月ばかり、連合軍側の戦時特派員という資格で、アフリカ、近東、ソヴェト同盟、インド、中国を訪問し、・・・<宮本百合子「明日の知性」青空文庫>
  7. ・・・は一九一九年のはじめにニューヨークで書かれた。二十一歳になった作者が、めずらしく病的で陰惨な一人の男である主人公の一生を追究している。描写のほとんどない、ひた押しの書きぶりにも特徴がある。 ニューヨークのようなところに生活しているとき、・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」青空文庫>
  8. ・・・日の文明をちょうど子供が新しいすばらしい玩具の作り方を発見して、それに夢中になっている状態に似ているといっている今日この空虚感がどんなに深く大きくアメリカの人々の感情にもしみ入っているかということは、ニューヨークですばらしい成功をおさめてい・・・<宮本百合子「アメリカ文化の問題」青空文庫>
  9. ・・・ 私のいたニューヨークに、昔オランダ人が上陸した当時から開かれたガリーンウィッチ・ビレージと云う街があります。そこは芸術家の多く住む気取った一区画として知られていますが、そこの若い人々が出している『プレー・ボーイ』という同人雑誌などは、・・・<宮本百合子「アメリカ文士気質」青空文庫>
  10. ・・・亀のチャーリーは相もかわらず貧乏で冬じゅう何も食わぬ二匹の亀の子とボロ靴下を乾したニューヨークの小部屋では五セントの鱈の頭を食って暮しているがピオニイルはゾクゾク殖えてゆくという物語を、五章からなるエピソード的構成で書いているのである。・・・<宮本百合子「一連の非プロレタリア的作品」青空文庫>
  11. ・・・ 学生というはっきりした資格でもなくて、その寄宿舎に暮したりしたニューヨークのコロンビア大学も構内の芝生が美しかった。第一次欧州大戦が終ったばかりで、人道的な英雄としてベルギーの皇帝・皇后がコロンビア大学に招待された初夏の光景は壮麗に思・・・<宮本百合子「女の学校」青空文庫>
  12. ・・・エンゲルスの援助と、ニューヨーク・トリビューン紙から送られる一回僅か五ドルの原稿料が生活の資であった。五〇年五月にイエニーがワイデマイヤーに宛て書いた手紙はロンドンに於ける一家の姿をまざまざと語っている。四番目の子供は弱くて夜もせいぜい二三・・・<宮本百合子「カール・マルクスとその夫人」青空文庫>
  13. ・・・ 寧ろ、現代の資本主義が強く文化分野を支配するようになってから、その取引場としてパリ、ロンドン、ニューヨークという風な首都が、文化・芸術の成果を集中しはじめた。文化・芸術の結実は、そのものとして人民に愛され、貴ばれる本質から変化させられ・・・<宮本百合子「木の芽だち」青空文庫>
  14. ・・・ ケーテ・コルヴィッツの死がつたえられるとニューヨークのセント・エチェンヌ画廊で、ケーテの追悼展覧会が開かれた。そこでケーテの未発表の木版画や「五十七歳の自画像」旧作「机の上にねむる」などが陳列された。ケーテ・コルヴィッツの画業が、ナチ・・・<宮本百合子「ケーテ・コルヴィッツの画業」青空文庫>
  15. ・・・スーザンが、大理石にむかってニューヨークの街に溢れる群集の中からニグロの女をとらえて彫り、北国の老婆をとらえて彫って、尨大な独特なものをつくってゆくとき、ブレークは、軽い土の塑像を、才走って、奇矯にこしらえてゆく。 スーザンが仕事に規則・・・<宮本百合子「『この心の誇り』」青空文庫>
  16.  きょうの時事新報をみたら、先頃渡米した十人の婦人団がニューヨークについて、女子キリスト青年会を訪問した写真がのっている。高層建築が左右からそびえたって空も見えないレキシントン街を背景に、もんぺをぬいだ赤松常子参議員が、白足・・・<宮本百合子「この三つのことば」青空文庫>
  17. ・・・何とかいう十九歳の百万長者の息子とこれも同様な大金持の十六歳の娘とがニューヨークで盛大極る結婚式を挙行してセンセーションを捲き起したというのである。愛すこと、結婚生活を営みたく思う心、そして父母とならんとする希望は、然しながら、百万長者の子・・・<宮本百合子「昨今の話題を」青空文庫>
  18. ・・・ 私として第一次欧州大戦が終った丁度そのときニューヨークに居合せたことは、稀有な歴史的情景とともに、どっさりのことを考えさせられる機会となった。 武者小路さんが云っている愛というようなものに、疑いを抱いたのもこの時であった。もし人間・・・<宮本百合子「時代と人々」青空文庫>
  19. ・・・それだからこそ、映画女優を志願して、故郷のオクラホマからハリウッドへは行かずニューヨークへ出たミス・スチュアートが、メトロ映画会社に認められて契約を結んだ、というような小事実が、僥倖の一つとして日本の読者にまで写真入りで伝えられるのである。・・・<宮本百合子「政治と作家の現実」青空文庫>
  20. ・・・ ソヴェトは劇場の数でベルリンやニューヨークより劣っているとしても、観衆の質は全然違う。ソヴェトの観衆、特に若い観衆は、クラブの芸術教育によって、未来の発展を見とおす階級の武器としての演劇に対して意識的な要求をもっている。 社会主義・・・<宮本百合子「ソヴェトの芝居」青空文庫>
  21. ・・・ 一九一八年に数ヵ月ニューヨークへ出かけた折の分も散逸してしまって居り、一九二九年五月、一家を引連れてヨーロッパ旅行した節のも、これぞというのがありません。この旅行の初めに、やはり父の気持ではエハガキ通信をつづけるつもりであったらしく、・・・<宮本百合子「中條精一郎の「家信抄」まえがきおよび註」青空文庫>
  22. ・・・ ニューヨークの寄宿舎では豌豆がちの献立であったから腹がすいて困った。その時、デスクの上で何時かしらと眺めるのも、その時計であった。 ところが、二年ばかりすると、動かなくなってしまった。ウォルサムの機械の寿命がそんな短いわけはない。・・・<宮本百合子「時計」青空文庫>
  23. ・・・アメリカの大審院判事W・O・ダグラスというひとがニューヨークのある晩餐会で話したという言葉がつたえられている。「いまや世界の各地には、かつてアメリカでおこなわれたと同じような革命が進行しつつある。大切なのはこれにたいする管理と指導である。将・・・<宮本百合子「「人間関係方面の成果」」青空文庫>
  24. ・・・十一月十一日、ニューヨークの小さなホテルの露台に立ってヨーロッパ大戦休戦当日の光景を見下ろした。一九一〔九〕年ニューヨークで結婚。「美しき月夜」十二月帰朝。一九二〔〇〕年この年から足かけ四・・・<宮本百合子「年譜」青空文庫>
  25. ・・・外債募集のためアメリカへやって来た何とかいう世界地図にものっていないような弱小国の麗わしい姫が、ニューヨークへついて間もなくオタフク風にとりつかれてしまったので、その身代りを瓜二つな容姿をもった一人の貧乏で悧※な失業女優がつとめて、終りには・・・<宮本百合子「花のたより」青空文庫>
  26. ・・・ ヨーロッパ大戦が終る年父につれられて私はアメリカへ行き、ニューヨークに一年いる間に、無一文の言語学をやるひとと結婚した。 この結婚は当時新聞が、百合子はアメリカにごろついていた洗濯屋と夫婦になったなどと書いたりしたことがあり、両親・・・<宮本百合子「母」青空文庫>
  27.  婦人デーといえば、三月八日と誰でも知っていることではあるが、そのおこりは、どういうところからはじまったのだろう。 婦人デーのきっかけとなった事件は、一九〇四年三月八日ニューヨーク市の東区の社会主義婦人同盟の人たちが、婦・・・<宮本百合子「婦人デーとひな祭」青空文庫>
  28. ・・・アメリカの文明の程度というとき、ニューヨークの郊外にトタン屑をふき合わせた小舎がけで辛くも生存している失業者たちの生活にテレヴィジョンが入っていないから、という点ではいわれないのである。 けれども、文化というと、それぞれの文明の諸相が、・・・<宮本百合子「婦人の文化的な創造力」青空文庫>
  29. ・・・第三者として考えてみてもそれはそうだと思う。ニューヨークのあの摩天楼の櫛比した上に巨大な破壊力がおちかかる時の光景を想像すれば、どんな蒙昧な市民も、それが、ノア洪水より、惨な潰滅の姿であることを理解するだろう。もし、アメリカの市民感情に戦争・・・<宮本百合子「平和への荷役」青空文庫>
  30. ・・・九三年正月初めてニューヨークに現われた時には、ヒュネカアの語を藉れば She attracted a small band of admirable lunatics who saw her uncritically as a symbol・・・<和辻哲郎「エレオノラ・デュウゼ」青空文庫>