にゅっ‐と の意味

  1. [副]不意に現れたり、突き出たりしているさま。「物陰からにゅっと現れる」「煙突がにゅっと立つ」
  • にゅっ‐との例文

    出典:青空文庫

    • ・・・朝っぱらから酒がはいっているらしく、顔じゅうあぶらが浮いていて、雨でもないのにまくり上げた着物の裾からにゅっと見えている毛もじゃらの足は太短かく、その足でドスンドスンと歩いて行く。

      織田作之助「四月馬鹿」

    • ・・・あの人は無理に笑ってみせようと努めたようだが、ひくひく右の頬がひきつって、あの人の特徴ある犬歯がにゅっと出ただけのことである。

      太宰治「女の決闘」

    • ・・・ くだんの新内、薄化粧の小さな顔をにゅっと近よせ、あたりはばかるひそひそ声で、米屋、米屋、と囁いた。

      太宰治「狂言の神」