にわ〔には〕【丹羽】例文一覧 18件

  1. ・・・ 今ここに丹羽さんがいませぬから少し丹羽さんの悪口をいいましょう……後でいいつけてはイケマセンよ。丹羽さんが青年会において『基督教青年』という雑誌を出した。それで私のところへもだいぶ送ってきた。そこで私が先日東京へ出ましたときに、先生が・・・<内村鑑三「後世への最大遺物」青空文庫>
  2. ・・・「あかんか」 大阪弁になっていた。「あかん。今夜中に書いて貰わんと、雑誌が出んですからね。あんたの原稿だけなんだ」「火野はまだだろう?」「いや、今着きましたよ」「丹羽君は……?」「K君がとって来た。百枚ですよ」・・・<織田作之助「四月馬鹿」青空文庫>
  3. ・・・という文芸春秋の小説は主人公の海千山千的な生き方が感じられてがっかりした。丹羽文雄氏にもいくらか海千山千があるが、しかし丹羽氏の方が純情なだけに感じがいい。僕は昔から太宰治と坂口安吾氏に期待しているが、太宰氏がそろそろ大人になりかけているの・・・<織田作之助「文学的饒舌」青空文庫>
  4. ・・・ 附言する。ミケランジェロは、人を嫌ったから、あんなに人に嫌われたのだそうである。敵 私をしんに否定し得るものは、百姓である。十代まえからの水呑百姓、だけである。 丹羽文雄、川端康成、市村羽左衛門、そのほか。私には、・・・<太宰治「もの思う葦」青空文庫>
  5. ・・・の問題は、文学作品の形をとっていたから、文学者たちの注目を集め、批判をうけましたが、ひきつづきいくつかの形で二・二六実記が出て来たし、丹羽文雄の最後の御前会議のルポルタージュ、その他いわゆる「秘史」が続々登場しはじめました。なにしろあの当時・・・<宮本百合子「新しい抵抗について」青空文庫>
  6. ・・・ 日本の作家の実生活の中での感情は、親子のいきさつに対してもまだ非常に旧いままの内容形式で生きている。丹羽文雄氏が、放蕩はしてもよそへ子供は拵えない、何しろ子供にはかなわないからね、というようなことを、その常套性と旧い態度とに対して揶揄・・・<宮本百合子「鴎外・漱石・藤村など」青空文庫>
  7. ・・・そして、それが、文学の大衆性への翹望などというものから湧いている気持ではなくて、当今、人気作家と云われている作家たちは阿部知二、岸田国士、丹羽文雄その他の諸氏の通りみな所謂純文学作品と新聞小説と二股かけていて、新聞小説をかくことで、その作家・・・<宮本百合子「おのずから低きに」青空文庫>
  8. ・・・それは、どうして発見されるだろうか。丹羽文雄が主体性ぬきの現実反映のリアリズムからぬけ出て、少くとも歴史の前進する角度をふくんだドキュメンタリーな作品へ進もうとして、一九四九年にはその素材の選択そのものにおいて、まず歴史的なふるいわけが必要・・・<宮本百合子「五〇年代の文学とそこにある問題」青空文庫>
  9. ・・・そして石川達三、石坂洋次郎、丹羽文雄、その他の作家や学者のある人は、全面講和でなければいけないと主張しています。 実際に世界の平和と日本の自立の為には、日本管理に関係のあるソヴェト同盟、中華人民共和国、その他オーストラリヤ、イギリスその・・・<宮本百合子「今年こそは」青空文庫>
  10. ・・・これこそ時代のモラルであるとし、高見順、石川達三、丹羽文雄の新進諸氏の作品は題も「嗚呼いやなことだ」「豺狼」等と銘し、室生犀星氏が悪党の世界へ想念と趣向の遠足を試みている小説等とともに、痛い歯の根を押して見るような痛痒さの病的な味を、読者に・・・<宮本百合子「今日の文学の展望」青空文庫>
  11. ・・・の主人公にしろ、この間の丹羽文雄氏の作品「怒濤」にしろ、主人公はみんな年とっている。それもただの爺さんというのではなくて、一ひねりもふたひねりをもして人生に生き経た年よりで「怒濤」では、我から示す老いさらぼいを、表面はうっすりつめたい一つの・・・<宮本百合子「作品の主人公と心理の翳」青空文庫>
  12. ・・・ 八月号の『世界評論』丹羽文雄氏の小説「一時機」と、七、八月『時論』にのった山口一太郎元大尉の二・二六事件の真相「嵐はかくして起きた」「嵐のあとさき」をよみくらべた人はそこに不可解な一つの重複というか、複写版というか問題があることに気づ・・・<宮本百合子「作家は戦争挑発とたたかう」青空文庫>
  13. ・・・高見順と共に新人として登場した丹羽文雄の作品などもその世界に生きる人間群の現実的な生活のモティーヴだの動向だのという面からの観察は研ぎ込まれていず、人物の自然発生な方向と調子に従って、ひたすらその路一筋を辿りつめる肉体と精神の動きが跡づけら・・・<宮本百合子「昭和の十四年間」青空文庫>
  14. ・・・ 文学の世代的な性格に即して云えば、石川達三、丹羽文雄、高見順などという諸作家が新進として登場した当時、一時代前の新進は女に捨てられたり失恋したりして小説をかいて来ていたものだが、現代の新人は反対に女を足場にして登場した、ということが云・・・<宮本百合子「職業のふしぎ」青空文庫>
  15. ・・・前年度の回顧の中の第一の分類に属する丹羽文雄氏が「私は小説家である」といういせいのいい論文で、社会小説を主張して私小説から脱却しようとする今日の潮流に合していますが、一社会人として社会の進歩の歴史に対して責任を負わない客観主義に立つ社会小説・・・<宮本百合子「一九四七・八年の文壇」青空文庫>
  16. ・・・その同じ雑誌にどういう小説家が並んでいるかといえば、永井龍男その他丹羽文雄という工合です。今日の文学が評論界、思想界との間に相当のギャップを持っていることがはっきり見えているわけです。こういうふうにして既成作家のカムバックということにしても・・・<宮本百合子「一九四六年の文壇」青空文庫>
  17. ・・・池田みち子が婦人の肉体派の作家として登場した。丹羽文雄、石川達三などは風俗小説をとなえて、戦後の混乱した現実を写してゆく文学を主張した。けれども肉体の解放によって封建性に反逆し、人間性を強調するというたてまえの肉体文学が、要するに両性の性に・・・<宮本百合子「婦人作家」青空文庫>
  18. ・・・ 風俗画としての面から今日の文学を見れば、たとえば丹羽文雄氏によって描かれている女の姿も一箇の絵図であろうし、菊池寛氏の家庭、恋愛観も常識というものの動きを除外していえば最もひろい底辺を示しているであろう。 だが、明治の初頭、『女学・・・<宮本百合子「歴史の落穂」青空文庫>