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のう‐ぎょう〔‐ゲフ〕【農業】例文一覧 30件

  1. ・・・事、亜麻は貸付地積の五分の一以上作ってはならぬ事、博奕をしてはならぬ事、隣保相助けねばならぬ事、豊作にも小作料は割増しをせぬ代りどんな凶作でも割引は禁ずる事、場主に直訴がましい事をしてはならぬ事、掠奪農業をしてはならぬ事、それから云々、それ・・・<有島武郎「カインの末裔」青空文庫>
  2. ・・・ときどきの消息に、帰国ののちは山中に閑居するとか、朝鮮で農業をやろうとか、そういうところをみれば、君に妻子を忘れるほどのある熱心があるとはみえない。 こういうと君はまたきっと、「いやしくも男子たるものがそう妻子に恋々としていられるか」と・・・<伊藤左千夫「去年」青空文庫>
  3. ・・・旧幕の末路にあたって経済上、農業改良上について非常の功労のあった人であります。それでわれわれもそういう人の生涯、二宮金次郎先生のような人の生涯を見ますときに、「もしあの人にもアアいうことができたならば私にもできないことはない」という考えを起・・・<内村鑑三「後世への最大遺物」青空文庫>
  4. ・・・しかし植林成功後のかの地の農業は一変しました。夏期の降霜はまったく止みました。今や小麦なり、砂糖大根なり、北欧産の穀類または野菜にして、成熟せざるものなきにいたりました。ユトランドは大樅の林の繁茂のゆえをもって良き田園と化しました。木材を与・・・<内村鑑三「デンマルク国の話」青空文庫>
  5. ・・・ ――「成程今までの我々の農民文学は、日本農業の特殊性をさながらの姿で写しとった。それは、農林省の『本邦農業要覧』にあらわれた数字よりも、もっと正確に日本農民の生活を描きだしていた。けれども、それだけに止っていた。」とナップ三月号で池田・・・<黒島伝治「農民文学の問題」青空文庫>
  6. ・・・この子は十八の歳に中学を辞して、私の郷里の山地のほうで農業の見習いを始めていた。これは私の勧めによることだが、太郎もすっかりその気になって、長いしたくに取りかかった。ラケットを鍬に代えてからの太郎は、学校時代よりもずっと元気づいて来て、翌年・・・<島崎藤村「嵐」青空文庫>
  7. ・・・その一は軍職を罷めて、耕作地の経営に長じているという噂のあるおじさんのいる、スラヴ領の荘園に行って、農業を研究するのである。ポルジイはこれを承って、乱暴にも、「それでは肥料車の積載の修行をするのですな」と云った。その二は世界を一周して来いと・・・<著:ダビットヤーコプ・ユリウス 訳:森鴎外「世界漫遊」青空文庫>
  8. ・・・しかし人口の増殖とともに獲物が割合に乏しくなり、その事が農業の発達に反映したということも可能である。それが仏教の渡来ということもあいまってわが国におけるこれらのゲームの絶滅をかろうじて阻止することができたのかもしれない。 水産生物の種類・・・<寺田寅彦「日本人の自然観」青空文庫>
  9. ・・・そのような記録は農業その他に参考になる。 たとえばある庭のある桜の開花する日を調べてみると、もちろん特別な年もあるが大概はある四五日ぐらいの範囲内にあるのが通例である。これはなんでもないようでずいぶん不思議な事である。開花当時の気温を調・・・<寺田寅彦「春六題」青空文庫>
  10. ・・・先ず農業の方面ではつとに農芸物理学という学科が出来ているくらいであるが、今後まだどれだけ発展するか予期し難いように見える。自分の知っている狭い範囲だけでも面白い問題が沢山ある。例えば穀物の研究でも少し詳細にするとすれば、米粒の堅さとか、比重・・・<寺田寅彦「物理学の応用について」青空文庫>
  11. ・・・その頃彼の父は彼に農業の趣味を養うために郷里で豚を飼わせ、その収入を彼の小使銭に充てた。この銭は多くは化学材料を買うために費やされ、ある時は燐で指を焼いた。後年ケルヴィン卿が化学会の晩餐演説でこの事を引合に出し、レーリー卿は十二歳のときに燐・・・<寺田寅彦「レーリー卿(Lord Rayleigh)」青空文庫>
  12.  政治は人の肉体を制するものにして、教育はその心を養うものなり。ゆえに政治の働は急劇にして、教育の効は緩慢なり。例えば一国に農業を興さんとし商売を盛ならしめんとし、あるいは海国にして航海の術を勉めしめんとするときは、その政府・・・<福沢諭吉「政事と教育と分離すべし」青空文庫>
  13. ・・・けれどもいまはもう農業が進んでお前たちの家の近くなどでは二百十日のころになど花の咲いている稲なんか一本もないだろう、大抵もう柔らかな実になってるんだ。早い稲はもうよほど硬くさえなってるよ、僕らがかけあるいて少し位倒れたってそんなにひどくとり・・・<宮沢賢治「風野又三郎」青空文庫>
  14. ・・・「この辺ではもちろん農業はいたしますけれども大ていひとりでにいいものができるような約束になって居ります。農業だってそんなに骨は折れはしません。たいてい自分の望む種子さえ播けばひとりでにどんどんできます。米だってパシフィック辺のように殻も・・・<宮沢賢治「銀河鉄道の夜」青空文庫>
  15. ・・・そして新聞で、あのときの出来事は、肥料の入れようをまちがって教えた農業技師が、オリザの倒れたのをみんな火山局のせいにして、ごまかしていたためだということを読んで、大きな声で一人で笑いました。 その次の日の午後、病院の小使がはいって来て、・・・<宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」青空文庫>
  16. ・・・それから今度は菜食だからって一向安心にならない。農業の方では害虫の学問があって薬をかけたり焼いたり潰したりして虫を殺すことを考えている。百姓はみんなそれをやる。鯨を食べるならば一疋を一万人でも食べられ、又その為に百万疋の鰯を助けることになる・・・<宮沢賢治「ビジテリアン大祭」青空文庫>
  17. ・・・とばけもの世界の農業の歌を歌いながら畑を耕したり種子を蒔いたりするようなまねをはじめました。たちまち床からベランベランベランと大きな緑色のばけもの麦の木が生え出して見る間に立派な茶色の穂を出し小さな白い花をつけました。舞台は燃えるよ・・・<宮沢賢治「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」青空文庫>
  18. ・・・「飽きることを知らない農村の女子が農業精神で」その精密加工に成功し「農村の子女が最も適当しているというのである」としているのである。 フォードが一品一工場としたやりかたで生産工程の組織では全国的にフォード化し分業化しつつ、しかも、村を決・・・<宮本百合子「新しい婦人の職場と任務」青空文庫>
  19. ・・・わきの丘の上に青と赤、ペンキの色あざやかな農業機械が幾台も並んでいる。古い土地がいかに新しい土地となりつつあるか。ソヴェトが五ヵ年計画で四〇〇パーセント増そうとしている農業機械のこれは現実的な見本である。 列車の窓ガラスが緑になってしま・・・<宮本百合子「新しきシベリアを横切る」青空文庫>
  20. ・・・ 約四十八パアセントが農業に従っている。 そのうち女性は何割だろう。 四十三パアセント強約六百三十二万人は女子及び子供である。そして、昭和十一年の調査によると、小学校を卒業した子供たちの就業する先は農業が第一位を占めていて、男子・・・<宮本百合子「新しき大地」青空文庫>
  21. ・・・少女だったわたしは、日本の農村というものが、どんなに封建的な土地関係におかれており、また、どんなにその農業の方法がおくれているかということを知らなかった。農民生活のそれらの条件が、一方で益々発展する資本主義の経済機構から板ばさみをうけて、農・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」青空文庫>
  22. ・・・士  一七名  九名 一九名   ―   ―  一名  三名会社員   三名  三名  七名   ―   ―  一名  二名医師    五名  一名   ―   ―   ―  三名  一名農業   一四名 二一名  五名  六名・・・<宮本百合子「一票の教訓」青空文庫>
  23. ・・・耕地面積は五年前を一〇〇とすると一四五で、世界のよその国ではアメリカでも農業恐慌で耕作面がどんどん縮少しているのに比べて実に大した違いである。 農民の収入も自然と年々高まって来ている。 集団農場にも種類があって、単に蒔つけ、刈入れ、・・・<宮本百合子「今にわれらも」青空文庫>
  24. ・・・日本の農業その他と雪とは深いつながりがある。そのことからこの学者の態度も私たちの共感を誘うものである。同じ著者に「雷」がある。雷についての世界の探究にふれて語られていて、平明な用語は私たちに親しみぶかくこの本に近づけさせる。 第六話。山・・・<宮本百合子「科学の常識のため」青空文庫>
  25. ・・・供出したがらないには、農業会、統制会、その他の全配給機構への農民の不信任があるのだし、第一には、これまで俺たちは騙されていた、という支配権力に対する深い思いが原因しているのである。 都会の消費者は、目前の食糧難に気がたって、つい農村を羨・・・<宮本百合子「現実の必要」青空文庫>
  26. ・・・ 古貨車を利用してこしらえた農業労働者のキャンプのわきには、炊事車が湯気を立てている最中だ。 婦人労働者の派手な桃色のスカートが、炎天のキャンプの入口にヒラヒラしている。彼女は日やけした小手をかざして、眩しい耕地の果、麦輸送の「エレ・・・<宮本百合子「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」青空文庫>
  27. ・・・うねくる個人耕作の細い畦が消えて、そこに赤旗をかかげた農業機械ステーションを中心とする集団農場が現われた。 重工業の発展はソヴェトの尨大な野を統制ある農業生産場、工業原料の生産場とかえつつある。農村の活溌な社会主義的発達はとりもなおさず・・・<宮本百合子「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」青空文庫>
  28. ・・・ 工業・農業における社会生産を最低のレベルにおいてでもどうやら保ちつづけたのは勤労婦人の献身でした。一九四〇年以後の日本のすべての炭坑には婦人が入坑し、過重な労役に服してきました。若い勤労婦人は最も危険・有害なあらゆる生産部門においてさ・・・<宮本百合子「国際民婦連へのメッセージ」青空文庫>
  29. ・・・注意ぶかい読者には、一人の筆者が、ある場面では中共の農業政策に関して官僚報告めいた文書を発表し、他の場面では中共の文化啓蒙運動・文学政策についてかき、またちがった婦人雑誌の中では柔かい筆でインドネシアあたりの少女の物語をかいているのを発見し・・・<宮本百合子「五〇年代の文学とそこにある問題」青空文庫>
  30. ・・・靴をはいた足や長い裾と足袋で隠された足などはきわめて少数で、多くは銅色にやけた農業労働者の足でした。彼はうなだれたままその足に会釈しました。せいぜい見るのは腰から下ですが、それだけ見ていてもその足の持ち主がどんな顔をしてどんなお辞儀をして彼・・・<和辻哲郎「土下座」青空文庫>