のう‐びょう〔ナウビヤウ〕【脳病】例文一覧 3件

  1. ・・・脳味噌は脳病に利くンのですが、膃肭臍の効能は、誰でも知っている事で言うがものはない。 疑わずにお買い下さい、まだ確な証拠というたら、後脚の爪ですが、」 ト大様に視めて、出刃を逆手に、面倒臭い、一度に間に合わしょう、と狙って、ずるりと・・・<泉鏡花「露肆」青空文庫>
  2. ・・・……「向家の阿母さんが木村の婆さんに、今度工藤の兄さんが脳病で帰ってきたということだが、工藤でもさぞ困ることだろうと言ってたそうなが、考えてみるとつまり脳病といったようなもんさね。ヒヒヒ」 老父と耕吉とが永い晩酌にかかっていると、継母は・・・<葛西善蔵「贋物」青空文庫>
  3. ・・・実は脳病が気の毒でならなかったから、こんな余計な事をしたのである。その当時君は文学者をもって自ら任じていないなどとは夢にも知らなかったので、同業者同社員たる余の言葉が、少しは君に慰藉を与えはしまいかという己惚があったんだが、文士たる事を恥ず・・・<夏目漱石「長谷川君と余」青空文庫>