のし【熨斗/×熨】例文一覧 3件

  1. ・・・天分に於ては決して彼等二三子には、劣らないが今では富岡先生すら何とかかんとか言っても矢張り自分よりか大津や高山を非常に優った者のように思ってお梅嬢に熨斗を附けようとする! 残念なことだと彼は恋の失望の外の言い難き恨を呑まなければならぬことと・・・<国木田独歩「富岡先生」青空文庫>
  2. ・・・継ぎはぎな幕の上に半分だけある大きな熨斗や、賛江と染め出された字が、十燭の電燈に照らされている。げんのしょうこを煎じた日向くさいような匂がその辺に漂っていた。 長く引っぱって呻くように唄う言葉は分らないが、震えながら身を揉むようなマンド・・・<宮本百合子「街」青空文庫>
  3. ・・・死んだ蜂谷の身のまわりを調べた役人は、かねて見知っている蜂谷の金熨斗付きの大小の代りに、甚五郎の物らしい大小の置いてあるのに気がついた。そのほかにはこの奇怪な出来事を判断する種になりそうな事は格別ない。ただ小姓たちの言うのを聞けば、蜂谷は今・・・<森鴎外「佐橋甚五郎」青空文庫>