はい‐ごう〔‐ガウ〕【俳号】例文一覧 3件

  1. ・・・「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや・・・<芥川竜之介「一夕話」青空文庫>
  2. ・・・既にその時代、俳諧は大流行していて若殿自身蝉吟という俳号をもって、談林派の俳人季吟の弟子であった。宗房もその相手をし早くから俳諧にはふれていたとみられている。「犬と猿世の中良かれ酉の年」というような句を十四歳頃作ったという云いつたえもある。・・・<宮本百合子「芭蕉について」青空文庫>
  3. ・・・青年は栖方といって俳号を用いている。栖方は俳人の高田の弟子で、まだ二十一歳になる帝大の学生であった。専攻は数学で、異常な数学の天才だという説明もあり、現在は横須賀の海軍へ研究生として引き抜かれて詰めているという。「もう周囲が海軍の軍人と・・・<横光利一「微笑」青空文庫>