はい‐じ【廃寺】例文一覧 2件

  1. ・・・ 九品仏は今は殆ど廃寺に等しい。本堂の裏に三棟独立した堂宇があり、内に三対ずつの仏像を蔵している。徳川時代のものだろうか。もう暗いので、朧に仏像の金色が見えただけ、木像、光背も木。余り立派な顔の仏でないようだ。境内宏く、古びた大銀杏の下・・・<宮本百合子「金色の秋の暮」青空文庫>
  2. ・・・金田町の鉄道線路に近い処に、長い間廃寺のようになっていた寧国寺という寺がある。檀家であった元小倉藩の士族が大方豊津へ遷ってしまったので、廃寺のようになったのであった。辻堂を大きくしたようなこの寺の本堂の壁に、新聞反古を張って、この坊さんが近・・・<森鴎外「独身」青空文庫>