はい‐せつ【排×泄】例文一覧 6件

  1. ・・・この故に万人に共通する悲劇は排泄作用を行うことである。   強弱 強者とは敵を恐れぬ代りに友人を恐れるものである。一撃に敵を打ち倒すことには何の痛痒も感じない代りに、知らず識らず友人を傷つけることには児女に似た恐怖を感ずるも・・・<芥川竜之介「侏儒の言葉」青空文庫>
  2. ・・・もしもこれらのおとぎ話を、尻の曲がったごうなの殻にでも詰め込んで丸のみにさせられていたのであったら、とうの昔に体外に排泄されてどこかよその畑の肥料にでもなっていたことであろうと思う。・・・<寺田寅彦「さるかに合戦と桃太郎」青空文庫>
  3. ・・・にして排泄するのならば意味は分かるが、この虫の場合は全く諒解に苦しむというより外はない。『西遊記』の怪物孫悟空が刑罰のために銅や鉄のようなものばかり食わされたというお伽話はあるが、動物が金属を主要な栄養品として摂取するのははなはだ珍しい・・・<寺田寅彦「鉛をかじる虫」青空文庫>
  4. ・・・科学という霊妙な有機体は自分に不用なものを自然に清算し排泄して、ただ有用なるもののみを摂取し消化する能力をもっているからである。しかしもしも万一これら質的研究の十中の一から生まれうべき健全なるものの萌芽が以上に仮想したような学風のあらしに吹・・・<寺田寅彦「量的と質的と統計的と」青空文庫>
  5. ・・・消化吸収排泄循環生殖と斯う云うことをやる器械です。死ぬのが恐いとか明日病気になって困るとか誰それと絶交しようとかそんな面倒なことを考えては居りません。動物の神経だなんというものはただ本能と衝動のためにあるです。神経なんというのはほんの少しし・・・<宮沢賢治「ビジテリアン大祭」青空文庫>
  6. ・・・黒須千太郎や平尾を筆頭とするその教師らのように、社会の排泄物的存在ではないのだから。二つを、並べて問題にするのは幼稚である、と。 私は、二つのタイプがそれぞれに異ったものであるということに反対しようとはしない。同じ浮浪児・指導者にさえ歴・・・<宮本百合子「作品のテーマと人生のテーマ」青空文庫>