はい‐りょう〔‐リヤウ〕【拝領】例文一覧 5件

  1. ・・・と繰返して、「そんなに金無垢が有難けりゃ何故お煙管拝領と出かけねえんだ。」「お煙管拝領?」「そうよ。」 さすがに、了哲も相手の傍若無人なのにあきれたらしい。「いくらお前、わしが欲ばりでも、……せめて、銀ででもあれば、格別さ。・・・<芥川竜之介「煙管」青空文庫>
  2. ・・・鷹には公儀より御拝領の富士司の大逸物を始め、大鷹二基、はやぶさ二基をたずさえさせ給う。富士司の御鷹匠は相本喜左衛門と云うものなりしが、其日は上様御自身に富士司を合さんとし給うに、雨上りの畦道のことなれば、思わず御足もとの狂いしとたん、御鷹は・・・<芥川竜之介「三右衛門の罪」青空文庫>
  3. ・・・油会所時代に水戸の支藩の廃家の株を買って小林城三と改名し、水戸家に金千両を献上して葵の御紋服を拝領し、帯刀の士分に列してただの軽焼屋の主人ではなくなった。椿岳が小林姓を名乗ったは妻女と折合が悪くて淡島屋を離別されたからだという説があるが全く・・・<内田魯庵「淡島椿岳」青空文庫>
  4. ・・・殿「其の方が久しく参らん内に私は役替を仰せ付けられて、上より黄金を二枚拝領した、何うだ床間にある、悦んでくれ」七「へえ」 と張合のない男で、お役替だと云えば御恐悦でございますとか、お目出度いぐらいの事は我々でも陳べますが、七兵衞・・・<著:三遊亭円朝 校訂:鈴木行三「梅若七兵衞」青空文庫>
  5. ・・・家屋敷を拝領して、作事までも上からしむけられる。先代が格別入懇にせられた家柄で、死天の旅のお供にさえ立ったのだから、家中のものが羨みはしても妬みはしない。 しかるに一種変った跡目の処分を受けたのは、阿部弥一右衛門の遺族である。嫡子権兵衛・・・<森鴎外「阿部一族」青空文庫>