ばく‐ちく【爆竹】例文一覧 3件

  1. ・・・寺々の鐘が鳴り渡ると爆竹がとどろいてプロージット、プロージットノイヤールという声々が空からも地からも沸き上がる。シャン/\/\と雪ぞりの鈴が聞こえ、村の楽隊のセレネードに二階の窓からグレーチヘンが顔を出す。たわいもない幻影を追う目がガラス棚・・・<寺田寅彦「銀座アルプス」青空文庫>
  2. ・・・群集が一度にプロージット・ノイヤール、プロージット・ノイヤールと叫ぶ。爆竹に火をつけて群集の中へ投げ出す。赤や青の火の玉を投げ上げる。遅れて来る人々もあちこちの横町からプロージット・ノイヤールと口々に叫ぶ。町の雪は半分泥のようになった上を爪・・・<寺田寅彦「先生への通信」青空文庫>
  3. ・・・十二時過ぎに出帆するとき見送りの船で盛んに爆竹を鳴らした。 甲板へズックの日おおいができた。気温は高いが風があるのでそう暑くはない。チョッキだけ白いのに換える。甲板の寝椅子で日記を書いていると、十三四ぐらいの女の子がそっとのぞきに来た。・・・<寺田寅彦「旅日記から(明治四十二年)」青空文庫>