はくらん‐きょうき〔‐キヤウキ〕【博覧強記】例文一覧 4件

  1. ・・・と云うのは蛇笏を褒めた時に、博覧強記なる赤木桁平もどう云う頭の狂いだったか、「芋の露連山影を正うす」と云う句を「連山影を斉うす」と間違えて僕に聞かせたからである。 しかし僕は一二年の後、いつか又「ホトトギス」に御無沙汰をし出した。それで・・・<芥川竜之介「飯田蛇笏」青空文庫>
  2. ・・・ 鴎外の博覧強記は誰も知らぬものはないが、学術書だろうが、通俗書だろうが、手当り任せに極めて多方面に渉って集めもし読みもした。或る時尋ねると、極細い真書きで精々と写し物をしているので、何を写しているかと訊くと、その頃地学雑誌に連掲中・・・<内田魯庵「鴎外博士の追憶」青空文庫>
  3. ・・・野人の口からさえ故事来歴を講釈せしむる事が珍らしくないが、自ら群書を渉猟する事が出来なくなってからも相変らず和漢の故事を列べ立てるのは得意の羅大経や『瑯ろうやたいすいへん』が口を衝いて出づるので、その博覧強記が決して俄仕込にあらざるを証して・・・<内田魯庵「八犬伝談余」青空文庫>
  4. ・・・ 江戸時代随一の物知り男曲亭馬琴の博覧強記とその知識の振り廻わし方は読者の周知の通りである。『八犬伝』中の竜に関するレクチュアー、『胡蝶物語』の中の酒茶論等と例を挙げるまでもないことである。しかるに馬琴の知識はその主要なるものは全部机の・・・<寺田寅彦「西鶴と科学」青空文庫>