出典:デジタル大辞泉(小学館)

[副]

  1. あるいは。それとも。はたまた。「夢か、―幻か」

  1. さらにまた。そのうえまた。「野越え、山越え、―海を越え」

    1. 「かくては生けるかいもなし。―如何にして病の牀のつれづれを慰めてんや」〈子規・墨汁一滴〉

  1. ひょっとすると。

    1. 「さ雄鹿 (をしか) の鳴くなる山を越え行かむ日だにや君が―逢はざらむ」〈・九三五〉

  1. それはそれとして。こちらはこちらで。

    1. 「男破 (わ) れて、逢はむ、と言ふ。女も―、いと逢はじ、とも思へらず」〈伊勢・六九〉

  1. そうはいっても。とはいえ。

    1. 「しばし休らふべきに、―侍らねば」〈・帚木〉

  1. いうまでもなく。まして。

    1. 「女房共、いまいましきまで泣きあひたり。若君の乳母、―言ふべきやうなし」〈今昔・一九・九〉

  1. 思ったとおり。やはり。

    1. 「ひとへに魔王となるべく大願を誓ひしが、―平治の乱ぞ出で来ぬる」〈読・雨月・白峯〉

  1. 否定・疑問・感動などの表現を強める語。まったく。いったい。

    1. 「家のうちに足らぬことなど―無かめるままに」〈・帚木〉

    2. 「いで、あな悲し。かく―おぼしなりにけるよ」〈・帚木〉