出典:デジタル大辞泉(小学館)

[終助]動詞・動詞型活用の助動詞の未然形に付く。
  1. 話し手自身の願望を表す。…たらなあ。…たい。

    1. 「これをかの北の方 (かた) に見せ奉ら―」〈かげろふ・中〉

  1. 話し手自身の意志を表す。…う。…よう。

    1. 「舟が出で候。急ぎ乗ら―と存じ候」〈謡・隅田川

  1. (多くは「あらばや」の形で、反語的に用いて)強い打消しを表す。…だろうか、いや、まったくそうではない。

    1. 「百や千の愁ひにてあら―」〈中華若木詩抄・中〉

[補説]未然形に付く接続助詞「ば」に係助詞(間投助詞とも)「や」の付いて一語化したもので、平安時代になって成立した語。あつらえの「なむ」が他に対する願望を表すのに対し、「ばや」は自己の願望を表す。2は中世以降の用法で、「む」に近い。3は「ばこそ2㋐」に代わる室町時代の用法。