ひき‐しお〔‐しほ〕【引(き)潮/引き×汐】 の意味

  1. 満潮時から干潮時まで、海面がしだいに下降し、海岸線が沖に退くこと。また、その現象。落ち潮。下げ潮。⇔満ち潮
  1. 退く時機。ひきさがるころあい。引き潮時。「―を心得る」

ひき‐しお〔‐しほ〕【引(き)潮/引き×汐】の慣用句

  1. ひきしおどき【引(き)潮時】
    • 潮のひく時。干潮の時。
    • ひきさがる時機。退却の時機。
  • ひき‐しお〔‐しほ〕【引(き)潮/引き×汐】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・が、狸穴、我善坊の辺だけに、引潮のあとの海松に似て、樹林は土地の隅々に残っている。

      泉鏡花「木の子説法」

    • ・・・ が、次第に引潮が早くなって、――やっと柵にかかった海草のように、土方の手に引摺られた古股引を、はずすまじとて、媼さんが曲った腰をむずむずと動かして、溝の上へ膝を摺出す、その効なく……博多の帯を引掴みながら、素見を追懸けた亭主が、値が出・・・

      泉鏡花「露肆」

    • ・・・ 芸術家の緊張、その弛緩の深さを知って居る自分は、大きい引潮の力を感じられる。

      宮本百合子「有島武郎の死によせて」