ひ‐けし【火消し】 の意味

  1. 火を消すこと。特に、火災を消しとめること。また、それをする人。
  1. もめごとや危機などの解決に乗り出すこと。また、その人。「発言の意図が誤解されていると火消しに走る」
  1. [補説]政界では、政党関係者の発言や問題提起が予想にない反発を受けたため、関係者がもみ消しにかかることをいう。
  1. 江戸時代の消防組織。また、それに属する人。江戸には定火消 (じょうびけ) し大名火消し町火消しがあった。

ひ‐けし【火消し】の慣用句

  1. ひけしぐみ【火消し組】
  1. ひけしつぼ【火消し壺】
    • おき火を入れ、ふたで密閉して火を消すのに使う壺。けしつぼ。
  1. ひけしどうしん【火消し同心】
  1. ひけしやく【火消し役】
    • 定火消しの主任にあたるもの。
    • もめごとや危機などの事態を拾収する役目。「内紛の火消し役を務める」
    • 野球で、ピンチのときにリリーフする投手のこと。
  • ひ‐けし【火消し】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・はございませぬが、横丁まがると消防のもの専門の家がありますから、そこへ行ってお聞きになると、ひょっとしたら、わかるかも知れません、といいこと教えられ、なるほど消防とは気がつかなかった、鳶の者と言えば、火消しのことで、いまで言えば消防だ、なる・・・

      太宰治「おしゃれ童子」

    • ・・・それに逸平は三島の火消しの頭をつとめていたので、ゆくゆくは次郎兵衛にこの名誉職をゆずってやろうというたくらみもあり、次郎兵衛がこれからもますます馬のように暴れまわってくれたならそれだけ将来の火消し頭としての資格もそなわって来ることだという遠・・・

      太宰治「ロマネスク」