うす‐むらさき【薄紫】 の意味

  1. 薄い紫色。
  • 名詞
  • うす‐むらさき【薄紫】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・その土煙の舞い上る合間に、薄紫の光が迸るのも、昼だけに、一層悲壮だった。

      芥川竜之介「将軍」

    • ・・・ 武蔵野ではまだ百舌鳥がなき、鵯がなき、畑の玉蜀黍の穂が出て、薄紫の豆の花が葉のかげにほのめいているが、ここはもうさながらの冬のけしきで、薄い黄色の丸葉がひらひらついている白樺の霜柱の草の中にたたずんだのが、静かというよりは寂しい感じを・・・

      芥川竜之介「日光小品」

    • ・・・  十 待乳屋の娘菊枝は、不動の縁日にといって内を出た時、沢山ある髪を結綿に結っていた、角絞りの鹿の子の切、浅葱と赤と二筋を花がけにしてこれが昼過ぎに出来たので、衣服は薄お納戸の棒縞糸織の袷、薄紫の裾廻し、唐繻子の襟を掛て、赤地に白・・・

      泉鏡花「葛飾砂子」