ふう‐ばぎゅう〔‐バギウ〕【風馬牛】 の意味

  1. [名](スル)《「春秋左伝」僖公四年の「風馬牛相 (あい) 及ばず」から。「風」は発情して雌雄が相手を求める意》
  1. 馬や牛の雌雄が、互いに慕い合っても会うことができないほど遠く隔たっていること。
  1. 互いに無関係であること。また、そういう態度をとること。
    • 「冷然として古今帝王の権威を―し得るものは」〈漱石草枕
  • 名詞
  • ふう‐ばぎゅう〔‐バギウ〕【風馬牛】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・彼等が復讐の挙を果して以来、江戸中に仇討が流行した所で、それはもとより彼の良心と風馬牛なのが当然である。

      芥川竜之介「或日の大石内蔵助」

    • ・・・ 彼らは民衆を基礎として最後の革命を起こしたと称しているけれども、ロシアにおける民衆の大多数なる農民は、その恩恵から除外され、もしくはその恩恵に対して風馬牛であるか、敵意を持ってさえいるように報告されている。

      有島武郎「宣言一つ」

    • ・・・そのまま引きさがって、勝治に向い、チベットは諦めて、せめて満洲の医学校、くらいのところで堪忍してくれぬか、といまは必死の説服に努めてみたが、勝治は風馬牛である。

      太宰治「花火」