出典:デジタル大辞泉(小学館)

  1. 藤づるの皮の繊維で織った粗末な衣服。ふじのころも。

    1. 「穂にもいでぬ山田をもると―稲葉の露にぬれぬ日ぞなき」〈古今・秋下〉

  1. 麻布で作った喪服。ふじのころも。

    1. 「―露けき秋の山びとは鹿のなく音 (ね) に音 (ね) をぞそへつる」〈・夕霧〉

  1. 序詞として用いて、織り目が粗い意から「間遠に」に、衣のなれる意から「馴れる」に、衣を織るの同音から「折れる」にそれぞれかかる。

    1. 「須磨の海人 (あま) の塩焼き衣 (きぬ) の―間遠にしあればいまだ着なれず」〈・四一三〉